父の日まで、あと1ヶ月もない。
毎年この時期になると、何を渡すかで悩む。
去年はビールを1ケース。一昨年は服。どちらも「ありがとう」とは言ってもらえたけど、何か違った気がしている。
ビール1ケースは、たぶん父が普段から飲んでるやつを多めに送っただけ。服は妻と選んだけど、結局父のクローゼットの奥にしまわれている気がする。
何が外れたんだろう、と考えてみると、「お父さんのことを考えて選んだ感」が薄かったのかもしれない。
母には和菓子で当たった記憶
以前、母には地方の和菓子を贈ったことがある。私が一時期住んでいた街の、地元の人なら知ってるけど、その辺では手に入らないやつ。
これはやたら喜ばれた。「あんた、こういうの覚えててくれたんだね」みたいな反応だった。
要するに、母にとっては和菓子そのものより、私が「あの街にいたときに食べたやつだ」と思って選んだ、その過程のほうが嬉しかったらしい。
父の日も、たぶんこれと同じだと思う。
月1回会うのに、二人で飲んだのは5年前
父は今、70代前半。元気で、まだ仕事もしている。月1回くらいは孫を連れてご飯を食べに行く。距離も車で10分。
こう書くと、父との関係はかなり恵まれているように見える。実際、そうだと思う。
でも、ふと振り返って気づいた。
父と二人だけで出かけたこと、ここ5年くらい記憶にない。
最後に二人で飲んだのは、たぶん5年前。何の話をしたかも、よく覚えていない。
孫の話、妻の話、母の話、仕事の話。家族の場ではいつも誰かの話をしている。父自身が今、何を考えていて、何を楽しみにしているかは、案外知らない。
「Die with Zero」を読んで以来、頭にあること
『Die with Zero』という本に、こんな話が出てくる。
要約すると、親と楽しく過ごせる時間は、思っているより短いということ。
子どもの頃は毎日一緒。10代後半で家を出る。社会人になってからは年に数回。結婚して子どもができてからは、月1〜数回。ここまでは波があるけど、親が80を超えてくると、徐々に「会えるけど一緒に何かはできない」フェーズに入ってくる。
仮に父が90まで生きるとして、あと18年。月1回として、約220回。
これを「多い」と感じるか「少ない」と感じるかは人によると思う。私はちょっとゾッとした。
二人で飲むペースを5年に1回として計算すると、あと3〜4回しか飲めないことになる。
結論:「何を渡すか」より「何を考えたか」
回り道したけど、結局のところ父の日のギフト選びは「何を渡すか」より「何を考えて選んだか」だと思っている。
考えた末に渡したものが、たまたま外れていてもいい。「これお父さんに似合うかと思って」「これ前に好きって言ってたよね」みたいな一言があれば、たぶんそれで十分。
逆に、適当に有名どころのギフトを送ると、向こうもなんとなく「気をつかってくれてありがとう」で終わる。
これは父の日に限らないんだけど、年に1回くらいは、相手のことを真剣に考える時間を作る。その時間こそが本質なのかもしれない。
今年の候補:父の好みから逆算する
ここからは実用編。
父の好みを整理すると、
- ビールと焼酎が好き
- 塩辛いもの、クセが強いものもOK
- お酒のつまみ系が一番喜ぶ
- お酒そのもの(特にビール)は外した
「ビール1ケース」が刺さらなかった理由は、たぶん普段から自分で買ってるから。父にとって「自分でも買えるもの」を贈られても、嬉しさは薄い。
ということは、「自分では買わないけど、もらえると嬉しいもの」が正解になる。
候補を絞ると、
- 地方の燻製おつまみ(鯖・カマス・チーズなど)
- 北海道や東北の珍味セット(イカの塩辛、松前漬、たこわさなど)
- 全国の干物詰め合わせ
- 各地の佃煮・漬物アソート
予算は5,000円前後。これくらいが、もらう側も「気を遣わせちゃったな」と思わず、贈る側も「ちゃんと選んだ感」を出せるバランス。
迷った末に、これに決めた
最終的に決めたのは、地方の燻製とつまみのアソートセット。
決め手は3つ。
- 普段その辺で売っていないこと(父にとって新鮮)
- ビールにも焼酎にも合うこと(父の飲み方に合う)
- 食べきれる量で、長く楽しめること(一人で晩酌するときに少しずつ開けられる)
楽天やAmazonで「燻製 ギフト」「珍味 セット」あたりで検索すると、5,000円前後で良さそうなのがいくつか出てくる。
ちなみにこの記事では具体的な商品名を1個に絞らない。父によって正解は違うし、何より自分で選ぶ時間自体に意味があると思っているから。
「うちの父はビール派だから燻製サバ系かな」とか「日本酒派だから塩辛か」とか、考えながら選ぶこと自体が、たぶん父の日の本体。
来年は、飲みに誘ってみようと思う
書きながら気づいたんだけど、来年はモノを渡すんじゃなくて、「飲みに行こう」と誘ってみるのもありかもしれない。
5年に1回しか飲んでないペースを、年に1回にするだけで5倍。あと18年あれば18回。これだけで「あと3〜4回」が「あと18回」になる。
72歳の父が、まだ元気なうちに。
ということで、今年はお取り寄せのつまみ、来年は飲みに行く約束、と勝手に決めた。父にはまだ言ってない。
父の日が近い人、何を渡すか迷っている人、よかったらこの記事を読みながら、相手のことを考える時間にしてもらえれば。
それが、たぶん一番のギフトだから。
関連記事・装備品
→ 📋 社内装備規程:経営企画部の装備を見る
→ もし私が明日死んだら、家族に残るのは保険じゃなくて仕組みだと思う
→ 夫婦は共同経営。家計合体14年でわかった「お小遣いゼロ」の話
→ 👋 代表挨拶:まめ家の経営理念

コメント