「もっと早く知りたかった」と妻が言った。3人目で初めて電動鼻吸い器を買った話

妻は、物に対してあまり「買ってよかった」と言うタイプではありません。たいていのものは「まあ、あれば便利だよね」くらいの温度感で受け止める人です。

その妻が、これは珍しく即答で「もっと早く知りたかった」と言いました。電動鼻吸い器の話です。

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三女の鼻水が、いつまでも治らなかった

三女はいま0歳。秋に生まれて、初めての冬を越そうとしているところで、見事に風邪をもらってきました。

やっかいなのは、なかなか治らないことです。咳は落ち着いても、鼻だけがずっとぐずぐずしている。鼻がつまっているせいで、夜に何度も起きる。本人も苦しそうだし、抱っこする側もまとまって眠れない。「いつ治るんだろう」と思いながら、夜中に何度も天井を見上げる日が続きました。

1人目2人目のときは、存在すら知らなかった

正直に書くと、我が家がこれまで電動鼻吸い器を使わなかったのは、節約のためにケチっていたから、ではありません。

単純に、そういうものがあると知らなかっただけです。

長女と次女のときは、鼻水がひどくなったら耳鼻科や小児科に連れて行って、その場で吸ってもらっていました。それが当たり前だと思っていました。週末に病院へ行って、駐車場で順番を待って、診察室で数十秒吸ってもらって帰ってくる。それを冬のあいだ何度も繰り返していたわけです。

きっかけは妻でした。「電動の鼻吸い器っていうのがあるらしいよ」と。そんなものがあるのかと、半信半疑で調べ始めたのが始まりです。

メルシーポットと迷って、シュポットにした

調べるとすぐ出てくる定番が「メルシーポット」です。我が家も最初はそれを見ていました。

最終的にピジョンのシュポット(SHUPOT)にしたのですが、価格自体はどちらも大きくは変わりませんでした(シュポットは16,500円、本体価格でいうと15,000円ほど)。安いから選んだ、という話ではないです。

決め手になったのは、このあたりでした。

  • リビングに出しっぱなしにしても気にならない、清潔感のある白いデザイン
  • 洗うパーツが少なくて、手入れがとにかく楽そうだったこと
  • サイズ感が我が家の置き場所にちょうどよかったこと

毎日使うものではないけれど、風邪のシーズンには出しっぱなしになる。だったら、生活の中で浮かないものがいい。そういう基準で選びました。

使ってみて、夜が静かになった

使い方はシンプルで、スイッチを入れてノズルを鼻に当てるだけです。

据え置きで電源コード式なので、吸引力が安定しています。耳鼻科で吸ってもらうときのような、奥から出てくるネバネバした鼻水も、しっかり吸い取れる。ノズルの先が細いので、嫌がって暴れる0歳児の鼻にもするっと入って、短い時間で終えられます。鼻水がホースまで上がってこない構造なので、後始末で「うっ」となることもありません。

鼻の奥の奥までは吸いきれません。ただ、暴れる赤ちゃんの鼻の奥に器具を突っ込むのは、むしろ危ない。手前のつまりがすっと取れれば、それで十分だと思っています。

何より変わったのは、でした。

寝る前に鼻を吸ってあげると、三女の寝つきが目に見えて変わりました。鼻が通ると、こんなに違うのかと。夜中に何度も起きていたのが、すっと長く眠るようになった。そして、ちょっとした鼻水で小児科や耳鼻科に駆け込む回数が、確実に減りました。

鼻水って、放っておくと中耳炎まで発展することがあります。あれは育児の貧乏神みたいなもので、早めに手を打てば小さな手間で済むのに、放置すると通院・薬・夜泣きという形で、しっかり利息をつけて返ってくる。先に潰しておくに越したことはないな、と今回あらためて思いました。

正直な不満点

満足はしていますが、満点ではありません。

一番気になるのは、据え置きでコードがあることです。持ち運びには向かないので、帰省や旅行に気軽に連れて行く、という使い方はできません。

そして、風邪をひいていないときは、ただリビングで場所を取る箱になる。年間の稼働率でいえば、決して高くないアイテムです。

洗うのはとても楽なので、そこに不満はありません。むしろ手入れの軽さは買ってからの満足度を支えている部分です。

それでも、もっと早く知りたかった

16,500円。子育てグッズとしては、安い買い物ではありません。

でも、これまで鼻水のたびに耳鼻科の駐車場で順番を待っていた時間、ぐずる子を連れ出していた手間、そのために妻が予定を崩していたことを思うと——お金は積み直せるけれど、あの冬の夜の時間は戻ってきません。

妻の「もっと早く知りたかった」は、たぶん今の三女に向けた言葉であると同時に、1人目2人目のあの何度もの冬の夜に向けた言葉でもあるのだと思います。

3人目にして、ようやく知りました。それでも、知らないまま4人目を迎えるよりは、ずっといい。


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