ベビー用品の貸し借りは「あげる」か「借りない」の二択がいい話

先日、7ヶ月ほど借りていたベビーカーを、半日かけて磨いて返した。

妻の友達から借りていたサイベックス。新品で買えば7万円くらいするやつ。三女が生後1ヶ月の頃から使っていたから、ちょうど7ヶ月分お世話になったことになる。

返す理由は単純で、友達の親族に子供が生まれたから。「高齢出産だから返す可能性は低いと思う」と借りた当初は言われていたけど、結果的に返すことになった。三女はまだ8ヶ月。ベビーカーはあと1~2年は普通に必要。

だから新しく買うことになった。買ったのはB型ベビーカーの展示品、1万5千円。

…と書くと「7万のを借りて、1.5万のを買えばOKじゃん、ラッキー」みたいに見えるけど、振り返ると全然そんな話じゃなかった。

目次

借りる前と返す前、お茶菓子は1万円

借りたとき、妻が「お礼に」と5,000円くらいのお茶菓子を渡している。

そして今回、返すときにもう1回、同じくらいのお礼を渡す予定。

合計1万円。これは「お金」のコストだから、まあ、いい。問題はここからだった。

返却前のメンテナンスは半日仕事

ベビーカーは7ヶ月使えば、それなりに汚れる。

  • フレームには細かい傷
  • タイヤ周りに泥
  • 布部分にヨダレや食べこぼし

これを「借りた状態に近づけて返す」のは、地味にしんどい作業だった。

布部分を全部外して洗い、干し、フレームを拭き、タイヤを磨き、組み直す。半日仕事。

メンテナンス用品代はかかっていない(家にあるもので済んだ)。でも、半日分の時間は確実に消えている。

「壁にあてちゃダメ」プレッシャー7ヶ月

これは正直、けっこう疲れた。

借り物だから当然なんだけど、妻から「大事に扱って」と何度も言われる。車のトランクに入れるときに、ちょっと壁に当たることも許されない。

「ちょっと、ぶつけないで」

「これ借りものだから」

7ヶ月間、毎回これ。

普段の生活で、ベビーカーは雑に扱うものではないけど、自分のものなら「ちょっと当たったな、まあいいか」で済む。借り物だとそうはいかない。

これは家計簿に出てこないコストだけど、確実に存在する「気疲れコスト」だった。

1.5万円の展示品を買ったら、これでいい感じだった

返却が決まってから、妻と新しいベビーカーを探した。

選んだのは B型ベビーカーの展示品、1万5千円。条件は、

  • 4輪
  • 軽い
  • たたみやすい
  • フラットに倒れる

三女はもうA型(リクライニング深め)を卒業できる月齢だから、B型で十分。展示品だから安かった。

これが届いてみたら、これでいいじゃんという感じ。7万のサイベックスと比べたら確かに作りはシンプルだけど、日常使いでは何の不満もない。

トータルで見ると、最初から1.5万のを買えばよかった説

ここまでのコストを並べてみる。

項目コスト
お茶菓子(借りる時)5,000円
お茶菓子(返す時)5,000円
メンテナンス時間半日
「壁にあてないで」気疲れ7ヶ月分
新ベビーカー購入15,000円
合計(お金だけ)25,000円

これに時間と気疲れを足すと、もし最初から1.5万のを買っていたら、お金は1万円多くかかるけど、時間と気疲れがゼロになっていた。

ベビーカーを借りた時点では「7万円浮いた」と思っていたけど、振り返ると浮いたのは5.5万円で、そのうちお金以外のコストが半分以上だった気がする。

ちなみに、妻の兄弟に貸したものは10万円分くらい返ってきていない

ここまでは「友人間の貸し借り」の話。次は「親族間の貸し借り」。

我が家は妻の兄弟に、ベビーカー・チャイルドシート・ハイチェア・抱っこ紐・絵本・おもちゃ・服…と、けっこう貸してきた。

そのうち、

  • ベビーカーは壊れた
  • アンパンマンのおもちゃは人形がいくつか行方不明
  • 服の入った段ボールがいくつか行方不明

ざっくり10万円分くらいは戻ってこない

これについて文句があるかと言うと、正直、ない。親族だし、お互い様の部分もある。

ただ、最初から「これはあげる」と言って渡していれば、こっちも何も期待せず、向こうも気を遣わず、誰もモヤらなかったと思う。

「貸す」という形にしたから、戻ってこなかったことに対して微妙な感情が残る。これは仕組みの問題で、相手が悪いわけじゃない。

まめ家ルール:あげるか、借りないか

ここまでの経験で、ベビー用品の貸し借りについて、自分の中でルールができた。

あげるか、借りないか。中間(無償の貸し借り)はやらない。

理由は3つ。

① 貸す側の問題
返ってこない可能性が常にある。返ってきても、汚れたり壊れたりしている可能性がある。「返ってきたらラッキー」くらいに思っておかないと、勝手にモヤる。

② 借りる側の問題
今回の我が家のように、「大事に扱う」「いつ返すか分からない」「お礼をどうする」というコストが発生する。お金には出ないけど、時間と気疲れは確実に消費する。

③ 関係性の問題
仲のいい友達や親族でも、モノを介して微妙な空気が生まれることがある。「あげる」なら相手は気を遣わない。「借りる」なら相手は気を遣う。これは仕組みの問題で、誰も悪くない。

解決策は「あげる」か「レンタル業者」

じゃあどうするか。選択肢は3つ。

1. あげる/もらう(無償または1,000円とか象徴的な額で)
→ 戻ってこなくてOKという覚悟ができている前提。これが一番シンプル。

2. ベビレンタなどのレンタル業者を使う
→ お金は払うけど、メンテも気疲れもない。「お金で時間を買う」発想。

3. メルカリで買って、メルカリで売る
→ サイベックスのような高級ベビーカーも、中古で半額〜3分の1で買って、使い終わったらまた半額で売れる。実質レンタルみたいになる。

我が家の場合、第4子の予定はないので、今回買った1.5万円のベビーカーは、使い終わったらメルカリで売る予定。たぶん5,000円〜8,000円では売れる。

そう考えると、最終的なコストは、新ベビーカー15,000円 − 売値7,000円 = 実質8,000円
お茶菓子1万円より安い。

最初からこうすればよかった気がする。

ベビー用品をくれる人がいたら、ありがたく「もらう」

最後に補足。

「もらう」は全然アリ。むしろ歓迎。

我が家も第1子の頃は、妻の同僚や私の親戚から「使わなくなったから、もらってくれる?」というのをいくつかもらった。これはお互い気楽。

問題は「貸す/借りる」のグレーゾーンだけ。

ベビー用品をあげようとしてくれる人がいたら「ありがとう、いただきます」。借りようかなと思ったときは「自分で買おう」。

それだけのルールで、たぶん家族間でも友達間でも、モノ関係のモヤモヤは8割減る。

ベビー用品に限らず、ブランド品もアウトドアギアも、たぶん同じだと思う。


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