北海道は涼しかった。フェリーで行って、良かった夏の話

7月の下旬、名古屋港から太平洋フェリーに乗って、家族5人で北海道に行ってきました。目的地は札幌。ウィークリーマンションを10泊借りて、そこを拠点に道内をあちこち回るという、うちにしては珍しく長い遠征です。

きっかけは単純で、「夏の間だけでも涼しいところで過ごしたい」でした。地方都市の夏は年々暑くなっていて、下の子はこの春に生まれたばかりです。真夏の炎天下に赤ちゃんを連れ出すのは、正直しんどい。だったら涼しい場所に、拠点ごと移してしまえばいい。そう思ったのが発端でした。

以前、妻の育休の話を書いた記事で「お金は積み直せるが、時間は積み直せない」と書いたことがあります。今回の旅は、まさにその言葉を自分たちで実践した10泊でした。資産形成の記事ばかり書いていると忘れそうになりますが、増やしたお金は、いつか使うために増やしています。使うタイミングを先送りにしすぎるのも、また一つのリスクだと思っています。

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涼しさは、想像以上でした

札幌の日中は25度前後、夜はエアコンなしで眠れる日もありました。地方都市の自宅では、夜になっても室温が下がらずエアコンをつけっぱなしで寝るのが当たり前になっていたので、この差には家族全員が驚きました。上の子は「ここ、ずっと涼しいね」と何度も言っていましたし、私自身、寝苦しさから解放されるだけでこんなに体が楽になるのかと実感しました。お金を払って涼しさを買う、というのは今回はじめての感覚でした。

避暑先の候補は、正直いくつかありました。軽井沢や那須のような近場の高原も考えましたが、家族5人で1週間以上となると宿代がかさみますし、なにより「毎年同じ場所」になりがちです。北海道なら涼しさは間違いないし、子どもたちにとっても未知の土地です。あとは移動手段の問題でした。飛行機だと5人分の航空券に加えて現地でレンタカーを借りる必要があり、車も積み替えの手間があります。フェリーなら車ごと運んでくれるので、着いた瞬間から自分の車で自由に動けます。ここが最終的な決め手でした。

フェリーは、思っていたより快適でした

太平洋フェリーは名古屋港を19時に出て、翌日の夕方に仙台港へ一時寄港し、そこからさらに一晩かけて苫小牧港に着くという行程です。車も一緒に積み込めるので、現地でレンタカーを借りる必要がありません。荷物も積みっぱなしで乗り込めるので、子連れにはこれが地味にありがたいところでした。

正直、船に弱い人間なので酔うことを一番心配していました。ですが結果的に、家族の誰も酔いませんでした。揺れがまったくないわけではないのですが、大きなフェリーは思っていたよりずっと安定していて、子どもたちは船内を走り回るくらい元気でした。

仙台港での一時寄港では数時間の上陸ができました。船内のカラオケルームも利用したのですが、これは早めの予約が必須です。乗船したらすぐ予約に走らないと、希望の時間帯はあっという間に埋まります。あとは港と市街地を移動する際にタクシーがまったく捕まらず、配車アプリを事前に入れておいて本当に助かりました。この2つは、次にフェリー旅を考えている人に一番伝えたいポイントです。

船内はレストランや大浴場もあり、正直「移動」というより「船に泊まる」に近い感覚でした。子どもたちは甲板に出て海を眺めたり、船内をうろうろ探検したりと、退屈する暇がなかったようです。長時間の移動で子どもが飽きないか一番心配していたのですが、船そのものが遊び場になってくれたので、想定していたより気楽な2泊でした。

0歳児連れでも、普通に成立しました

一番の発見は、下の子(0歳)を連れていても、フェリーも札幌での10泊も、思ったほど大変ではなかったことです。船内には広い共用スペースがあり、ぐずってもあやせる場所がありました。ウィークリーマンションはキッチンも洗濯機もついているので、荷物を最小限にできて、逆に自宅にいるより身軽に過ごせた時間もあったくらいです。「0歳児連れの長期遠征」と聞くと身構えてしまいますが、拠点さえしっかり構えれば、意外と回るというのが正直な感想です。授乳やおむつ替えの場所も、フェリーの船内・観光施設ともにひととおり用意されていて、困る場面はほとんどありませんでした。むしろ毎日違うホテルを転々とするような旅より、10泊同じ場所に腰を据えたことで、下の子の生活リズムが崩れにくかったように思います。

費用は、隠さず書きます

このあたりの数字は、うちのブログではぼかさず書くことにしています。フェリー代は車1台+家族5人分で、行きが104,300円、帰りが84,200円でした。ウィークリーマンションは10泊で14.7万円。ここに現地のガソリン代、食費、工場見学や観光の費用が乗ってきます。安い旅行では、まったくありません。

ただ、この金額で「10泊分の涼しい夏」と「フェリーという移動そのものの体験」を買えたと考えると、我が家的には十分に価値のある支出だったと思っています。資産を増やす話ばかり書いてきたブログですが、今回は減らす話です。減らし方にも、納得できる減らし方とそうでない減らし方があると、あらためて思いました。フェリー往復で188,500円、宿泊で14.7万円、ここに現地の工場見学・観光・食費が加わって、総額でいえば決して安くはない旅でした。それでも、後悔はまったくありません。

ざっくりした行程

細かい日程は各記事に譲りますが、全体像だけ書いておきます。

  • 7/23〜7/25:名古屋港発、仙台港に一時寄港しながら苫小牧港へ。フェリー内で2泊
  • 7/25〜8/4:札幌のウィークリーマンションを拠点に10泊。道内をあちこち移動
  • 8/4〜8/5:苫小牧港発、仙台港へ。フェリー内で1泊
  • 8/5〜8/8:仙台からいわき、栃木、軽井沢、佐久を経由しながら帰宅

準備の面では、10泊分の着替えをすべて持っていくのではなく、ウィークリーマンションの洗濯機を前提に3〜4日分だけ持っていったのが正解でした。荷物が減ると、車の積み下ろしも、フェリーの乗下船も、体感でかなり楽になります。逆に、0歳児のミルクやおむつのストックだけは現地調達をあてにせず、多めに持ち込みました。この判断が合っていたかどうかは、出発前準備編で詳しく書くつもりです。

札幌では、工場見学づくしの日もありました

10泊の間には、ロイズ、メグミルク、四葉バター、明治(十勝)、コカ・コーラ、カルビーと、6箇所の工場見学に行きました。1日に2箇所まわった日もあり、正直これだけ詰め込むと大人でも記憶がごちゃまぜになります。それぞれの見学の様子は、別記事にまとめています。

工場見学がない日は、モエレ沼公園、富良野・青い池、旭山動物園、羊ヶ丘展望台、千歳川の川下り、定山渓の日帰り温泉、白い恋人パーク、日本ハムの試合観戦、小樽観光、天狗山ロープウェイ、気球体験など、道内をあちこち回りました。こちらも日ごとに記事にする予定です。

子どもたちの反応

上の子は初めての長距離フェリーに、最初は少し不安そうでした。ですが船内を探検し始めると一気に馴染んで、下船するころには「また船で旅行したい」と言うようになっていました。

中の子は工場見学のたびに試食コーナーで目を輝かせていて、特にカルビーの工場見学が一番記憶に残っているようです。帰ってきてからも「あのポテトチップスの機械、もう一回見たい」と言っています。

下の子(0歳)は、環境が変わってもよく眠ってくれました。ハワイアンズに立ち寄った日は私が下の子を預かって、上の子と中の子だけでプールを楽しんでもらったのですが、こちらも思ったより落ち着いて過ごせました。

妻は出発前、10泊という長さに正直あまり乗り気ではありませんでした。荷造りの負担や、慣れない土地での育児を心配していたようです。ですが札幌に着いて数日もすると、「涼しいだけでこんなに楽なんだ」と印象が変わっていました。旅の終わりには「来年もこのくらいの規模で行きたい」と言うようになっていて、これは私にとって一番の収穫だったかもしれません。

帰りは、寄り道だらけでした

苫小牧から仙台へフェリーで戻ったあとは、いわきでハワイアンズに立ち寄り、栃木や軽井沢、佐久を経由しながら帰ってきました。仙台からいわきまでの道中、ハワイアンズでの1日、帰路のグルメや工場めぐりについても、それぞれ別記事で書いています。

資産より、体験でした

うちは資産形成をずっとブログのテーマにしてきましたが、今回の遠征は「増やす」話ではなく「使う」話です。1億円という数字を追いかけることより、家族5人で涼しい夏を10泊分過ごせたことのほうが、今の自分たちには価値がありました。お金は、また積み直せます。でも、下の子が0歳のこの夏は、二度と来ません。

この旅の記録は、出発前の準備から、フェリーの往復、札幌での暮らし、工場見学、帰路まで、いくつかの記事に分けて残していきます。興味のあるところだけ、リンクからのぞいてもらえたら嬉しいです。


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